言語聴覚士/2020年度入職学生時代は地元を離れていましたが、地元での就職を希望していたため、実習で大変お世話になった当院が自然と候補の筆頭となりました。特に印象的だったのは、スタッフの皆様が患者さん一人ひとりに真摯に向き合う姿勢と、病院全体の風通しの良い温かい雰囲気です。
また、充実した教育体制は、スキルアップを目指して継続的に成長しながら働きたいという私の思いに合致しており、それが当院への入職の決め手となりました。
現在は回復期病棟でのリハビリ業務をメインに、外来患者様や通所リハビリテーションご利用者の訓練も担当しています。
入院時は口から食事が摂れなかった患者さんが、評価・訓練を行なっていくことで経口摂取が再び可能になることは、やりがいを大きく感じる瞬間です。
また、失語症の患者さんが訓練を通して改善し、自動車運転再開が可能となり社会復帰された時は、言語聴覚士として携わることができて良かったと思います。
咽頭収縮トレーニングツール「sRED」を使用したリハビリ
当院は言語聴覚士の在籍者数が県内で一番多い病院です。
そのため困ったことやチャレンジしたい事について、気軽に相談に乗ってくれる先輩がいつでも近くにいるのはとても心強い職場環境です。
また、他職種間の垣根も低いので、担当患者のことが相談しやすくストレスなく業務が行えています。
働き方についても、シフト制ですが希望に沿った休みが取りやすいです。
言語聴覚療法部門は、嚥下障害のある患者さんに対し、医師の指示のもと言語聴覚士が主体となって嚥下造影検査を計画・施行しています。
検査結果に基づき、管理栄養士や看護師らを交えた方針検討会を定期的に行い、患者さん一人ひとりに最適な「食べる」支援をチームで提供します。
嚥下障害へのアプローチにおいて歯科的問題が関わる場合、提携歯科医の治療に言語聴覚士が毎回同席します。
単なる治療サポートに留まらず、嚥下訓練と歯科治療方針の綿密なすり合わせを行います。
この取り組みは、医科歯科連携の拠点病院として、全国学会での講演実績にもつながっています。
難聴者の支援ニーズの高まりに応え、近隣の補聴器販売店と連携し、補聴器の試聴などを通じて自立支援を支えています。
また、失語症者の社会的な孤立という課題に対しては「失語症チーム会」を立ち上げ、患者さんのニーズに合う介護医療サービスや友の会などの地域資源を検討し、各所へ情報提供を行っています。
支援には高度な専用機器だけでなく、iPad等の身近なツールも活用し、コミュニケーションの補助や効果的な訓練に役立てています。また、当院は認定や資格取得を推奨しており、常に質の高いリハビリテーションの提供を目指しています。


iPadを使用したリハビリの様子
入職当初の職員が抱える臨床現場への不安を解消するため、3年目未満の新人職員には先輩がバイザーとして付く制度を導入しています。バイザーが臨床場面に同行し、その都度丁寧にアドバイスを行うことで、安心して実践経験を積むことができます。
また、日々の夕礼では担当患者さんの訓練経過を報告し、訓練内容の修正や退院後のサービス・生活について、部署全体で相談・検討できる環境を整えています。
当部署では、定期的に専門分野の講師を招いた研修会を開催しています。
これにより、最新の知見を獲得するとともに、既存の知識を再確認する機会を設けています。
さらに、隔月で部署内勉強会として「プレゼンテーション会」を開催。興味のあるテーマを自らまとめて発表する準備を通じて、発表スキルや質問の仕方を学ぶだけでなく、座長としての進行管理能力も養える貴重な機会となっています。
部署内勉強会は、学会発表に向けた準備の場としても機能しています。
学会発表前の練習として予演会も同時に行うことで、発表内容のブラッシュアップと発表経験を積み、自信を持って学会デビューできるようサポートしています。